去年のBADWTERのものです。
戦利品・・・、勝ってないのだけどイクサで得たものは戦利品といってよいのでしょうか(笑)。
は置いといて。
何かというと、レース中のデータ。
(ボヤけていて判りづらいですが・・・)
昨年、岩本のサポートクルーは6人、そのうちひとりは現役ナース。
職業柄(?)こういう記録をとることはきっと彼女にとってはフツーのことなのでしょう。
結果、これはもうとても貴重なデータなわけで。
それはそれはもう・・・、
27時間30分間、レース中に149回を数えたクルーによるサポートを全部記録。
A4の用紙に7枚。
↑の画像はその4枚目。
左から順に、
距離、時刻、気温、補給物、その他。。。
例えば、補給物といってもさらに細かく、
水分系、サプリ系、エナジー系、薬系。。。
その他とは。。。
それは岩本の行動や様子、気象状況、環境、クルーの行動など。
・ドライバー交代
・電池交換
・着替え
・歯磨き
・歩きが入る
・5分だけ仮眠
というものから、
「眠そう」
「つらそう」
「苦しそう」
「フラフラ」
「暑そう」
「悲しそう」
「怒ってる」 (← 怒ったか(笑)?)
などなど、まで。
これらがうまくまとまると ↓
149回のサポートサービスが完全にまとまっています。
距離
サポート番号
時刻
気温
補給内容(水分、サプリ)
補給(サプリ以外)
薬
選手行動、その他
クルー、環境など
などとなってます。
所々くまなく見ていくと色々気付くのだけど、やっぱり驚くのは水分補給。
平均1マイル(約1.6km)ごとに給水してます。
それも一口などではなく500ccとか、149回のサポート中、フツーにほぼ毎回。
この50℃超の環境、発汗量はものすごいわけです。
でも、人間は1分間に5ccしか水分を吸収することが出来ません。
つまり500ccのペットボトルを一気に飲み干しても、体内に吸収されるのは100分後ということ。
発汗量に対して吸収量が下回ればその瞬間から、脱水へと向かいます。
この地では500ccの汗をかくことなんか数分あれば出来てしまいます。
つまり数分で500ccの水分が失われてしまいます。
(水分が不足すると身体の中で何が起こるかはあさってあたりに記事にしましょう)
で、適切な濃度(不適切な濃度だと薄くても濃くても水分を摂っているのに脱水へと向かいます)
と吸収速度が大きなカギとなるワケです。
採り入れているのが経口補水液。
もうすでに多くのランナーの皆さんも、レース中トイレ行かなくて済む作戦や、足攣り防止作戦に利用している人も多く、フルマラソンでも大いに活用されるようになりました。
前回持っていって使ったのは経口補水液のOS-1、どれだけ飲んだのだろう(笑)。
今回はまた別の経口補水液と以前からのOS-1とを併用してこようと思います。
実はOS-1以外にもランニングに適した経口補水液が出ていまして、あの地で試してみようかと。
もちろん今の日本の暑さでは充分問題なし、です。
で、ここからは全然カンケーないのだれけど、この去年のデータを見ていて、そう言えばこれまでレース中の様々なことをちゃんと記録したことがなかったなぁ、という思いに行きあたり。
でも逆にレースに向かうときはちゃんと補給やペースはプランを立てて、実行していたなと思ってちょっと探してみました。
出てきました(笑)。
岩本のウルトラデビュー戦、もう13年前ですか・・・、2000年富士五湖100kmのレース用に作ったプラン表。
これ ↓ レース中持って走ってました。
主催者が用意した高低図入りのエイド表です。
何km地点のエイドに何と何があって、というモノにマーカーしたり、余白に自分で用意した補給物を書き込んだり。
更にこれ、わざわざ粘着ビニールシートを貼って防水加工を施し(笑)、
パンチで穴まであけて(右上隅)、そこに携帯ストラップのクリップを付けてゼッケンに付けていましたとさ。
なんとまぁ几帳面な、そして用意周到に、と思われるでしょうが、ご存知岩本、もう普段はまったくのズボラ&行き当たりばったりな人物で、だったらなぜここまで、と思われるでしょう。
もう、単純に憶病なだけで、それがすべてでこんなことをしてしまうのです。
経験も自信も、知識も走力も何もナシ、だったわけで・・・。
だって100kmって山手線3周じゃないですか(笑)。
おっかなびっくり、超慎重にこーゆーやり方しか思いつかなかったんですよね(笑)。
で、この紙の裏・・・、↓
なんとまぁ・・・・・・・・・・・・(笑)。
5kmごとのラップとスプリット、キロ平均、目標に対しての貯金までもが計画されて表になってます。
コレ持って、見ながら走ってたんですねよね(あらためて驚きw)
で、一番右の欄は実際のレースでのタイム・・・。
いや、ブログって下書きも構想もなく突然書きはじめるのだけど、つまりは到着地未定の離陸&フライトってのがスタンダードなのだけど、今の今、気付いたことがあって・・・。
RUN以外のことでもこれくらいテッテーテキにマメだったらもうちょっとちゃんとしたジンセイだったかな、と(笑)。
と、ムケーカクなブログは思わぬ飛行ルートをたどり、予想外の到着地にランディングしたもようで、つまり長くなったので今日はこれでおしまい。
※黒塗り個所は次の著書に反映します。
※各種データ、ご希望でしたらご連絡ください。