お待たせしました。。。
GPS戦争元年!
その続き、行きます。
それではこの
ForeAthlete910XTJについて、です。
の前に・・・、
なぜGPS機能付きランニングウォッチはペースやスピードや距離を計測できるのか・・・についてです。
まんまカーナビと同じで地球の周りを回る人工衛星からの信号を複数(最低3個)キャッチして時計の位置を割り出し、その移動で距離や速度などを計測するのです。
この人工衛星、色んな国が打ち上げて飛ばしています。
例えばガーミンの国、アメリカ。
7月にBADWATERに行ったときにアメリカの砂漠のど真ん中で起動させました。
すでにGPSウォッチをお持ちの方ならお判りかと思いますが、衛星をキャッチして計測可能になるまでのあの補足完了までの時間、「なげ〜よ」と思いません?
そうそう、アメリカの砂漠のど真ん中での話・・・、
起動後ほぼ3秒ですよ。
衛星補足(つまり計測可能になるまで)が。
この速さの理由はふたつあって・・・、
・真上(垂直圏)に衛星が飛んでいる⬅アメリカがアメリカのため打ち上げた衛星があるから。
・とにかくたくさんの衛星が飛んでいるから⬅アメリカがアメリカのために打ち上げた衛星だらけだから。
ではこれまで我々日本でGPSウォッチやカーナビを使うとき、
その信号はどの国の誰が打ち上げた衛星をキャッチしていたのか・・・。
う〜ん、多分たくさんの国がいっぱい飛ばしていると思います。
それらの国のものを僕たちのGPSウォッチが受信していたというわけ。
ところが!この度めでたく我が日本も遂に衛星を打ち上げました。
その名も!!! 『みちびき』って普通な名前ね(笑)。
で、現在たくさんGPSウォッチがリリースされていますが、この日本が打ち上げた衛星『みちびき』の信号をキャッチ出来る機種は唯一ForeAthlete 910XTJだけなのです
。
日本が日本のために打ち上げた衛星ゆえ真上にあるから、この『みちびき』の電波は非常に正確。
例えば木が覆い茂っていて曲がりくねったコースでは従来相当の誤差が出ていました。
ところが ⬇
これ ⬆ まんまそんな環境の1周850メートルのコースを10周したときのもの。
30メートルしか誤差がないんですよね。
(右の上の『8.47km』と表示されているのが距離です)
で、実は日本では2020年までに日本の上空を飛ぶ衛星を7個完備させるそうです。
つまり、今後約1年に1個ずつ打ち上げるという計算。
ということは、日本の衛星を唯一キャッチ出来るモノとそうではないモノとの差はどんどん開いてしまうことになります。
ちょっとそれますが、なぜ今になって急に7個もの衛星の計画があるかというと・・・、
自動車のカーナビも衛星信号ですよね。
自動車メーカーたちは1台毎に衛星信号をキャッチしてクルマ同士がぶつかりそうになったら事故になる前にそれを制御して回避するシステムなどを開発中とのことです。
そうなるともう本当に高精度でないと実用化されないワケで、ゆえに 7個 だそうです。
ただ、残念ながらガーミンも本国(アメリカ)版ではこの日本の打ち上げた衛星信号はキャッチ出来ません。
ので、他社製品や従来品と同程度の精度かもしれません。
精度優先なら日本版が絶対にオススメです。
さらに・・・、
精度ということで続けましょう。
最近リリースされて話題になったEPSONのGPSウォッチ、
ガーミンから乗り換えた人は感じてらっしゃると思いますが、
誤差大きくないですか?
理由はEPSONの場合、衛星信号をキャッチするのは3秒に一度です。
よって、3秒の間にカーブやコーナーを通過した場合、距離が短く計算されるわけです。
極端な話、400メートルトラックの曲走路部分を走った場合、3秒に一度の受信だと、実際の走行軌道よりかなり内側を通った計算になってしまいますよね。
ということで1秒に1回受信する・・・、毎秒測位と呼ぶそうですがこのForeAthlete 910XTJはより正確、ということになるのですね。
あ〜・・・、長いぞ今日の記事(笑)。
ごめんなさい、あっちこっち飛びますが・・・、
本国版と日本版の違い・・・、
日本の衛星キャッチだけではなく、
日本語表示(もちろん英語、その他の言語も選べます)だったり、ラップ以外にも積算のタイムをデータ化されます。
➡1周目でピッと押して、2周目が終わったときまたピッと押したとき、1〜2周合計タイムもちゃんと出る、ということです。
見た目大きいから重そうだけど、旧モデルの610と同じ重さ。
大きくなった分、走りながらデータを見るのがすごくラク。
そのデータ、実に108もの中から選んで最大16個登録させられます。
では、最近の岩本のデータ表示画面を・・・。
まずは
1ページ目
このページは4つのデータを登録しています。
【タイム】 【距離】
【ペース】 【平均ペース】
※ペースとはその瞬間のペース。平均ペースとはスタートからの平均。
そしてワンプッシュすると
2ページ目
ここではドーンと見やすく
【 タイム 】
【ラップタイム】
の2データだけを大きく表示
さらにワンプッシュして
3ページ目
このページも4つのデータを登録
【高度】 【総上昇量】
【勾配】 【心拍数】
※高度は標高。総上昇量はトータルでどれだけの高さを昇ったか(下ってもマイナスされない)
勾配は斜度何%なのかというもの。心拍数は心拍数。
これ、エグい練習してるときに「俺、頑張ってるな」と再認識するページ(笑)?
トレイルレースなんかはこのページ役に立つと思います。
トレイルって距離表示少ないし、頂上まで何キロあるか、とかってなかなか把握しづらいけど、高度見ればおおよそは判ってしまうわけ。
で、トレイルレース用にその日の日の出、日の入りなんていうデータまで登録出来るので、ライトやナイトRUN装備の準備なんかにも役立つのかな。
そして最後はもうワンプッシュして
4ページ目
【 時刻 】
【カロリー】
2分割で大きくなのだけど、ごめんなさいこれって、ロング練習やレースでつぶれた時に
「あ〜早くおわらねぇかなぁ」とか「消費したカロリー分やけ食いするぜ!」
みたいなかなり自暴自棄な状態の暇つぶしページだったりします。
だから最後の4ページ目ね(笑)。
最後に・・・、
試作モデルから4ヶ月使ったけど、まず防水機能が完璧だからプールもありだし、ラク。
それと、バッテリーが20時間持つのでバッテリー切れを心配する必要がない。
まぁ岩本の場合、Badwaterもスパルタスロンも20時間以上絶対にかかるので厳密にいうと足らないのだけどね。
あ、2個持てばいっか(笑)。