前の記事の続きです。
「上りはどうやって上ればいいんですか?」
「下りはどうやって下ればいいんですか?」
答、行きましょう。
まず
簡単です。
「気合いで上る」
そして
これも簡単。
「勇気で下る」
でもあるのですが・・・、
まず上り。
ゴチャゴチャ書くのも面倒なので端的にいきます。
「足元を見ない」
これだけです。
上り、なぜ足元の地面を見てしまうのでしょう。
平地よりスピードが出ず、平地より進まず、そして平地より苦しく、さらに平地より頑張っている。
ワケですよね。
ということは、少しでもスピードが出た気になりたく、少しでも進んだ気になりたく、少しでもラクになりたいのです。
平地と同じように目線が高ければ、景色の流れはゆったりしています。
でも足元に目線を落とせば、その映像はガンガン後方へ流れて行きます。
さもスイスイと走っているような錯覚に襲われます。
その感覚欲しさに足元を見てしまうんですね。
ほら、レース後半で大失速中にいきなり景色が開けた広い道に出ると皆さん一気に道路の端に寄りません?
それってすぐヨコの風景がビュンビュン流れるから、「進んでる感」欲しさにそーやってるんです。
少しでも気持ち的にラクになりたいから。
ヒコーキ、離陸直前の滑走路をダッシュしているときってあれ、せいぜい300kmのスピード。
でも上空を巡航しているときって3倍の約1000kmで飛んでいるんです。
でも滑走路ダッシュ時の方が全然速く感じるのは景色が近くてビュンビュン流れるから、ってのもあるんですね。
おっと逸れた。。。
で、足元を見るとなぜダメなのか。
足元を見る➡顔が下を向く➡猫背になる➡肩甲骨間が広がる➡骨盤が後傾する➡腰が落ちる。
今、手元にある割り箸を⬇のように2本に割ってください。
そのうちの1本を⬇のようにボキッとやっちゃってください。
(ひと思いにやっちまうとバラバラになるのでその手前でとめること)
左の曲がった方をA君、右の真っすぐな方をB君と名付けてください。
さて、ここから再度あなたの出番です。
このふたりを順番に手に持って、もう一方の手のひらに垂直に突き立ててください。
痛いのどっちですか?
A君全然痛くないでしょ?
そーゆーことです。
目線が下がって腰も下がると腰も出っ尻状態で曲がり膝もより深く曲がっちゃいます。
そうすると地面に伝えるチカラもものすごーく弱くなってしまうのですね。
同じペースで走っているA君は息も絶え絶え、一方のB君は「キツいよね。つらいよね」と同調してくれてはいるものの、実はそれほどでもないのですね。
(同調してくれているのはひとえにB君の優しさからです。大切にしろよ)
本来平地はB君で地面を押していたのに足元を見てしまうと非力なA君になってしまうのです。
だから上りは、腰も真っすぐ、膝も出来るだけ曲げずに走る!
これが正解です。
ほら、ママチャリ乗ってて坂道に差し掛かると立ち漕ぎしますよね?
あれ、単純にラクだから無意識にやってるんです。
立ち漕ぎすると膝の屈曲が浅くなるのでよりB君なのはママチャリもRUNも同じです。
で、ちょっと専門的にいくと・・・、
少し前の記事で弓矢の話題出しましたよね?
アキレス腱とふくらはぎの筋肉のハナシのときです。
アキレス腱とふくらはぎの筋肉は膝からカカトまでをつないでいるだけではなく、
モモの骨と足の裏を通ってつま先間でつながっています。
地面を「蹴る」のではなく「押す」のには足首は90度あたりで固定して走るのが一番チカラが伝わります。
この足首を固定する役割こそふくらはぎの筋肉(主に腓腹筋)です。
はいここ⬇重要。
膝の屈曲が深いと足首を固定するチカラは絶望的なくらい弱っちいものになってしまいます。
とゆーことで、上りは目線を上げて遠くを見て走りましょう。
そーすれば腰もしっかり入って膝も曲げ過ぎにならずに済みます。
あ・・・、下り?
勝手に下ってください。
疲れたのでおしまい!
皆さんよい連休を♪