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ロング走、何kmまで有効?


このテーマ、けっこう話題に上ります。
市民ランナーの皆さんとの会話でもそうだし、
大御所指導者さんとの会話でも。。。

会話が行き着くところ、結局は個人のさじ加減、ということで落ち着いてしまうんですけどね(笑)。
でもそれではアレなので、ちょっと上から目線で、かなり一方的にいってみたいと思います。

経験論と定点観測データ(日々、約500人のランナーのデータをガン見してます)から導き出してみました。

なので、結局は私感です。
例によって長いですから、時短読みの皆さんは赤い文章は読み飛ばしてください。

今回もマジ、長いっす。

=読み飛ばすところ=
ただ、相当な精度でおそらくはビンゴに近いのではないかな、とも思ってます。
ほら、トップ選手のデータっていっぱいあるじゃないですか。
でも市民ランナーのデータを膨大に分析したデータってほとんどないのが現状。
ところが定点観測してみると、相当数の市民ランナーデータが示す数値が面白いくらい、端的な方向性を示してもいるんです。
=読み飛ばすところ=

もう一回、タイトル。。。

『 ロング走、何kmまで有効? 』

『 有効 』がキーワードになりそうです。
今回、「これだけの距離を走って自信になった」とか「心が鍛えられた」などの精神論は一切無視、で展開しますので、
『 有効 』とは、
「目標にするレースに対して」とか「走力向上」「走力維持」において、を基準にします。


1. 数字で示した場合、
2. 感覚的なモノで示した場合、
このいずれかが苦手なヒトもいるかと思われるので双方の視点で各1ずつ。。。


まず、
1. 数字で示した場合、
(これは2h45〜4h15までの市民ランナーの皆さんによるBlogやジョグノートなど、外部発信されたデータを基準にした中間数値を基準にしています)


さっさと結論・・・、
月間走行距離の6分の1が一度に走ってもいい距離の上限です。
もちろん個人差もあるし、
例えば、
「月間走行距離の『質』にもよるでしょ?」
という声もあるかと思うし、
「だったら月間150kmの私はフルマラソンは出ちゃダメなの?」
もあるかと思います。

が、6分の1は「目安」になると思います。
(現に「定点観測データ」でも、ポイント練習で多く走り過ぎて1週間走れなかったなどの現象が多く見受けられます)

では6分の1を超えて走ったらその行為は無意味か、
というとそれが、

一世一代の初フルマラソンのレース本番だったり、
完走10回目がかかったサロマ湖100kmのレース本番だったり、
練習ゼロで今日もしハーフ2時間切ったらプロポーズの答がオッケーだったり、

だったら、そのレース後ある程度期間、どうなってもかまわない覚悟なわけで、それはもう当然「ダメ」と言うつもりはないし、むしろ
「イケ〜っ!!」
ですよ(笑)。


さて、
Aさんがフルの3週間前にポイント練習としてBさんを30km走に誘いました。
Aさんの月間走行距離は180km。
Bさんの月間走行距離は120km。

2人とも無事、30km走は終了。
Aさんにとっての30kmは、ズバリ月間走行距離の6分の1。
それに対し、
Bさんの月間走行距離は120kmですから、6分の1だと20km。

つまりBさんは10km余計に走った訳です。
この10kmによって・・・、

・筋肉痛が3日間消えなかったり、
・食欲がなくなり充分な補給ができなかったり、
・眠りが浅くなって回復が不充分だったり、

したら、やはりBさんにとって余計なラスト10kmは「練習」ではなく「破壊」だった可能性大、です。

『 有効 』がキーワードですから、その練習後、何らかのメリットがなければなりません。


=読み飛ばすところ=
ここで、
「だったら月間360km走っている私は6分の1の60kmを走らないと30km走の効果はないの?」
という声、聞こえてくるようです。
少々乱暴ですが多分、「Yes」です。
だってフルマラソンの勝負どころ(「順位」という意味ではなく「上手く走る」という意味で)は30km地点以前ではなく、30km地点からの残り12kmと言いますよね。
30km地点までは有酸素運動の、誤解を恐れずに言えば単なる「移動」と言われたりもします。
本来の勝負どころである残り12kmの前に「移動」が終わった段階でポイント練習を切り上げていいものか。
については、本題からそれるのでまたの機会に回しますが、
多分「レースペース30kmでは足らない」です。


あと、ウルトラ的視点から行くと、
少々極端になりますが、200km以上のレースを走るひと達は大体月間600km程度は走っているようです。
やはり、ポイント練習として6分の1である100km前後を走っているヒトは多いし、
また、それをやってしまったことで、その後1週間を筋肉痛や食欲不振で走力を落とすこともないようです。

ここで、
「フルマラソンと200kmを走るウルトラとは全く別」
という声、聞こえてくるようです。

でも・・・、月間150kmを走るフルを目指すCさんにとって、もしかしたらフルマラソン自体がウルトラマラソン級のチャレンジなのかもしれません。
だって月間150kmですから。
例えば200kmウルトラのDさんが150km地点で感じる「壁」や「身体の変化」は
Cさんのフル30km地点で感じる「壁」や「身体の変化」とものすご〜く似ていたりもするからです。


余談ですが、昨日の夜から今朝まで、120km走を行ったチームのメンバーがいます。
(一部を除いて、確実に身体に悪いですからマネしちゃダメw)
彼らは9月の末に246kmのスパルタスロンに出ます。
そのための練習なのですが、やはり120kmの6倍にあたる月間700km以上は走っているようです。
=読み飛ばすところ=

これも余談ですが、毎月1回フルマラソンを走っているのに、
ケガもなく、
体調も崩さず、
翌日の仕事にも障らない、
ヒトっていますよね。

それができる人の分岐点が(データの平均値で)大体月間250kmです。
250km÷6回≠41.67km
やっぱり6分の1なんですよね。



そして次に、
2. 感覚的なモノで示した場合、

何km走ろうが自由だと思います。
ただ、『 有効 』がキーワードですから、
ロング走後、走力がマイナス成長をしていたらそれは
『 有効 』
ではないですよね。

何km走ってもいい、
けどそのダメージを補修するだけのタンパク質(をはじめ、身体を再構築するモノ)を摂れるかどうか、
さらには摂取したそのタンパク質(をはじめ、身体を再構築するモノ)を消化&吸収&分解できる能力があるか。

これはロング中もだけど、何よりロング直後から12時間の間。

だけだと思います。
「胃がやられてロング後ほとんど食べられず」
とか
「ムリヤリ摂ったけどお腹壊して(消化不良)」
だと、結果『 有効 』ではなく、やはりマイナス成長を促したことになりますよね。

=読み飛ばすところ=
Qちゃんはいっぱい食べれたから、いっぱい走れた。だから強くなった。
とは小出監督の名言ですが、これはランナーに限らず、他のスポーツ選手や、例えば競走馬などでも当てはまると聞きます。
=読み飛ばすところ=

結局、
『 走った分、食べられるか、食べた分、消化&吸収&分解できるか 』
ではないでしょうか。

だから上で紹介した昨日からの120km夜間走に部分参加して50km走ったり、80km走った秋にフルに向かうメンバーもけっこういます。

彼らの課題は、走り切ることができたか、ではなく、
走った以上その距離分(ダメージ)を食べて、消化&吸収&分解し、身体にできるか、です。

食べられて、消化&吸収&分解身体にできる距離、こそが走っていい距離。
だし、
走った以上、そのダメージ分を食べて身体にしなければそれは走ってはいけない距離。
でしょう。


もちろん、テーマは 『 有効 』 なので、
「楽しかった」とか、「友達ができた」とか、「根性がついた」は今回除きます。


が、実はその「楽しかった」「友達ができた」「根性がついた」もまた、本当はすご〜く大事なんですけどね。。。


というワケで、ご利用は計画的に♪







走行中、腹筋はどのように使われているのでしょうか


考えたことありますか?

ランニングは両足が地面と接していることがない動き。
つまり、片足ずつ交互に接地して、少なくとも時速10km/h以上で前進する重さ50kgを超える物体(身体)を、安定させるために使われていることは確か。
これがひとつの役割。

あと、どう使われているのか。。。
脚(膝)を引き上げるため?
一般的にはそう認識しているランナーがほとんど。

だとすると、平地走行時よりも高く脚(膝)を引き上げる必要のある上り坂ではより酷使される・・・はず。
けど、上りだけのポイント練習では腹筋が筋肉痛になることはない。

多分ですが、きっとこの動きでは腹筋はほとんど使われていない。

ではどんなときに使われているのか。。。
地面を押したあとの、脚(足=シューズに包まれている部分)は空中で後方に流れる。
その流れ切ったあと、その脚(足=シューズに包まれている部分)はどこに向かうのかというと、もう一度前方向へ出てきて地面を捉えて、地面を押す。

これがランニングの動き。

多分ですが、遠心力を持って後ろへ流れた脚(足=シューズに包まれている部分)を「とめる」ためにこそ使われているのが腹筋。

1度後ろの方でとまってしまえば、あとは遠心力を増加させながら振り子の原理で戻ってくる。
この、戻ってくる動きは振り子の原理だから、腹筋が引き上げなくても戻ってきて、勝手に脚(膝)を上がる、はず。


これ、調べるのは簡単。
トレッドミルで走行中の腹直筋を筋電図でテストすればどっちの動きで使われているのかが一発でわかる。

ということで、これテストしてきます。

上の考えがあっているのであれば・・・、
(いや、「あってる!」と断言できるのだけど、一応テストね)
腹筋の鍛え方、変わってきますよね。

皆さんがやっている上体起こしやアブドミナルマシンでの前屈のような、いわゆる『縮める』鍛錬よりも、
脚下げ腹筋→仰向けに寝て、脚をまっすぐ上げた状態からカカトが床につくギリギリまで下げて止める、とか腹筋ローラーなどの、いわゆる『伸ばされる筋肉を止める』鍛え方の方が断然有効、ということになるわけです。
(いや、断言できるのだけど、一応テストね)

腹筋ローラー、こーゆーやつです。
Amazonで1000円しませんよね。
色々な種類のモノがいっぱい売られてます。

でも、ちょっと注意。
このように、顔を上げてやると、腰が下がって傷める危険がるので顔は床に向けたまま、
背中からお尻までが【 ⌒ 】←このように湾曲させてすることをオススメします。

あと、慣れてくると膝をつかずにできるようになりますよ。


話を本筋に戻しましょう。
ここから先はもっとややこしいのでテキトーに。

ランニングの下半身の動きでは、筋肉は「意思」ではなく「反射」による収縮がほとんどです。
この記事でも書きましたが、ランニングの練習はこの「反射」を鍛えることが目的です。

より「速く」「強く」「持続する」反射力(造語)が走力向上のガキ、です。
実は皆さんのやっているスピード練習も、ロング練習も、坂道練習も、この反射力を鍛えることが主目的なのです。

では、反射って何?

解りやすい例として挙げると・・・、
目に向かってボールが飛んできたとします。
自然と目をつぶりますよね。
それが「反射」です。

上の記事にもあるように、着地寸前の筋収縮も反射、膝が曲がりながら身体が沈み込んでくるのをとめるのも反射、そして地面を押すのも(ある意味物理的には)反射です。

つまり、意思による筋収縮ではなく、刺激に対する条件反射、の連続です。

本題です。
上に挙げた『縮める』ことで鍛える腹筋運動は『反射』ではなく『意思』によるものです。
一方、脚下げ腹筋や腹筋ローラーなどの『伸ばされる筋肉を止める』はズバリ『反射』によるものです。

こちらの方がランニングに活かせそうな気がしませんか?

という、仮説による「かもしれません」的な提案でした。
(テストしてきますからしばらくお待ち下さい)


あ、そう言えば・・・、
ボクサーの腹筋の鍛え方って、上体起こしではなく、重たいボールを落としてそれに耐えるような映像をよく見ますよね。
それってやっぱり、敵のパンチから内蔵を守るための反射筋収縮ですよね。
だから意思による鍛え方ではなく、反射による鍛え方かぁ。
反射で使われる筋肉は反射で鍛える、っていうやり方がココでも実践されてましたね。






ふと、スパルタスロン回顧


毎年9月の最終金曜日に開催されるウルトラレース。

今年も1ヶ月後に迫りました。
ギリシャのアテネ〜スパルタまで246kmを36時間以内に走るレースです。

ウルトラマラソンにはワールドクラシックというカテゴリーがあり、シングルステージのレースでは5レース。
このスパルタスロンも、コムラッズ(南ア)、ウェスタンステイツ(米)、Badwater(米)、UTMB(欧)と一緒に名前を連ねています。

レースの厳しさを単純比較することは出来ませんが、制限時間に限ってはおそらくスパルタスロンが最も厳しいのではないでしょうか。

年によって気温に大きな差があるので、10%台から50%と完走率にバラつきがありますが、平均すると30%台だと思います。


実は岩本、このレースが存在したがためにこの道に入っちまったんです。
ちゃんとネクタイをしていた時代、

「こんなレースがあるから走ってみてよ」

と当時の部下から挑発(?)され、

「だったら見てろよ!」

とうっかり挑発(?)に乗り、おもむろに家までの11kmを帰宅RUNし始めました。
その年の9月のスパルタスロンに出ようと決めた2000年1月5日のことです。

参加資格を4月、初100km(富士五湖)でGETし、

「所詮は人間がやること。何とかなるっしょ」のノリで現地に乗り込み参戦。
何ともならず。。。

172km地点でレースをやめたとき、爪が7枚逝ってました。
甘くないですよね、そりゃそうです。

念願のフィニッシャーになったのはあの2000年1月5日からちょうど1000日後の2002年大会。

中途半端に完走者81人中20位なんかになれたもんだから、やっぱりな勘違い。
「俺、もしかしてイケるんじゃね?」
ってことでのめり込み・・・、

翌2003年、6位になって勘違いに拍車がかかり、
「来年勝ってみっかな!」
と。。。

2004年、そんなに甘くね〜んだよっ!と一蹴され。。。
189km地点、4位走行中にリタイア。
「優勝以外、2位もリタイアも一緒!」
とか、バカ丸出しの発想。
もうね、10年前の自分に会いに行ってですね、首根っこつかまえて189km地点まで引きずって行って、

「今から走れ!競技なめんなこのオタンコナス!」

とやっちまいたい限りです。

翌2005年は里奈と一緒にゴールした年。
里奈は当初岩本のサポートとしてギリシャに行ってました。
いつしか100kmをサブ9.5時間で走り、まさかっ!のスパルタ参戦。
結局、5回も完走し、最高位は女子6位ですからわからないモンですねぇ。。。

2006年、、、どんなだったっけ?
あまり記憶なし。

2007年、なんかわからないけど7位。
でも全然、ただ惰性で走ってだけって感じ。
悪い数字ではないけど、ナットクは出来なかった感じ。

2008年、すっ転んだ!
50km地点でやっちまって、以後約200km血まみれ。
ゴール1km手前で里奈に抜かれ、ついていけず。。。

2年走りに行かなくて2011年、Badwater5位の後のレースです。
もう、出るだけって感じでしたっけ。
39位かぁ。。。


2000年 172kmリタイア
2001年 不参加
2002年 20位 31時間34分33秒
2003年 6位  27時間23分46秒
2004年 189kmリタイア
2005年 63位 34時間33分33秒
2006年 29位 31時間56分13秒
2007年 7位  28時間17分41秒
2008年 73位 33時間59分31秒
2009年 不参加
2010年 不参加
2011年 39位 32時間46分38秒   


で…………….
浮かび上がってくるのが『4年おき』のジンクス。

2003 スパルタ6位
2007 スパルタ7位
2011 Badwater5位
2015……

ん?
2015年?
来年??

スパルタ参戦・・・、いや、もうないかな。
はい。ないです。



9月の通販開始です(SOLD OUT)

8月27日 全商品完売しました。次は1ヶ月後の予定です。


月に1度の通販の告知です。

今日から販売開始です。

お店サイトはコチラ

今回の発送日は9月5日です。

商品の種類、販売量は先月と同じですので、先月のお知らせ記事をご参照下さい。

⬇ ⬇ ⬇ ⬇ ⬇ ⬇ ⬇


※L-グルタミン市販品では唯一の国産商品です。

ついにリピーターが購入者の90%近くになりました。
最近はソッコー売り切れでご迷惑かけっぱなしなので、今回は200個の大量入荷です。
よってお一人様4個までという制限をお一人様5個までと緩和しました。
(4個買いされる方があまりにも多いので。。。)

関連記事は  と   




※圧倒的に他社経口補水液などを抑え、吸収速度世界最速です。

この時期、RUN以外でも熱中症&脱水対策に最適です。
灼熱地獄レースで試行錯誤しながら作った水分補給アイテム。
この前のレースでリタイアしたばかりで説得力半減(笑)?
スイカ味で甘くなく(むしろ塩味系)、ベタつかずスッキリいつまでも飲み続けられます。

関連記事は  と   



すべて天然成分のみで(2年がかりで)作りました。
胃腸系のトラブルに困っているランナーの皆さん、ぜひ試していただきたいです。




必須アミノ酸であるBCAAを大量に含む粉末サプリです。クエン酸、シトルリンなど疲れを取る効果のある成分いっぱいです。これもなんか最近もの凄く売れてます。
BCAAサプリに有りがちな飲みにくさがなく、おいしいです。



これまで同様、引き続きどれだけ購入されても送料は無料です。
それは送料の安いメール便を使っているからです。

以下、メール便の特性をご理解下さい(超重要!!

1.通常の郵便物同様、郵便受けへの投函となります
2.発送から到着まで通常3〜5日かかることがあります(週末を挟むとそれ以上)
3.複数個ご購入された場合、1個ずつ封筒に入れ、個数分の郵便物として届きます
4.複数個を発送した場合、到着にズレが生じることが普通に起こります

特にご注意いただきたいのが 4 の場合で、次のようなお問い合わせがあとを断ちません。
「粉2個とアップルジェル1個を購入したのですが、粉1個しか届かないので送ってください」
という種類のモノです。

上記しましたように、到着日は普通にズレます。
例えば、月曜に粉1個、火曜にアップルジェル1個、水曜に粉1個が届く、というような状態です。

どうかこのメール便の特性をご理解いただきたくよろしくお願い致します。
あと・・・、メール便の規格サイズ以内に収めるため、極めて簡易梱包であることをご理解下さい。

以上で〜す!





本日の露出


本日(8/22)発売の2誌にお邪魔しております。


月刊ランナーズ10月号 
前哨戦を含め、7月に走ってきたBadwaterの記事が3ページのボリュームで載っています。
日経新聞の吉田誠一記者によるインタビュー記事です。
かなり深く切り込んでいただき、けっこうフルヌードな内容になっています。



月刊ランニングスタイル10月号
テーマはチョコレート。RUNとチョコの意外な関係を、こっちもけっこう突っ込んで展開しています。



よかったらお読み下さい。

で………………、市民ランナーの皆さんが語る都市伝説・・・
というよりこれはもはや都市真実?となっているオハナシをひとつ。。。

ランニング雑誌を買わずに立ち読みで済ませると→→→スランプに陥る!

というアレです。
すでにご存知の方も多いかと思いますが、
「ホントかよ?」と思っているアナタ、
ぜひ今日立ち読みして    今シーズンを棒に振って    検証してみてください(笑)。


それと昨日告知したコチラ、定員に限りがあるため急がれた方がよさそうです。




【告知】岩本塾 in Okinawa Naha


そう言えば・・・、ひと昔前あっちこっちでやってましたよね。

『 岩本塾 』

ランスポット沖縄主催の定期クラスとして9月から週1回で行います。
詳細はコチラ

ただ走る、というだけではなく毎回座学的な知識習得タイムも設けます。
例えば・・・、道具選び、補給の仕組みと方法、レースまでの流れ、などなど。

ガンガン走る!
というモノではないので・・・、
走り始めたヒト、
壁にぶち当たっているヒト、
ゆるく走りたいヒト、
マンネリ気味のヒト、
動く岩本を目撃したいヒト(笑)。
皆さん、どうぞ。

あと………週末は遠出して『峠走』やったりとシゲキ的なコトも考えています。

あと……..ランスポット沖縄の店内に岩本コーナー出来ます、っぽいです。
岩本通販とココでしか買えないオリジナルアイテム、取り扱います、っぽいです。



夜、ロングを走るメリット(1番最後に補足あり)


効果絶大です。ぜひ、お試し下さい。


もう少しちゃんと言うと、

『 市街地 の 歩道 を使って ロング を走る 』メリット。

MY☆STARではスパルタスロンに向かうメンバーの練習として毎年この時期毎週末、東京〜小田原87kmの夜間走をしています。

その練習に便乗するカタチで
秋冬にトレイルに向かうメンバー、
秋冬100kmに向かうメンバー、
秋冬にフルに向かうメンバー、
永遠に世捨て人に向かうメンバー、
単に夜遊びしたいメンバー
が各自好きな区間を入れ替わり立ち替わり走ります。

なぜ夜なのか。。。
それは単純に、昼間では暑くて効率が悪いから、というただそれだけ。
別に夜から朝まで走ったからといって眠さに強くなる訳ではありません。
(眠さに強くなるにはRUN時の視力を矯正すること。このあたりはいずれ追々….)

ただ、夜に長く走ることで思わぬ副産物があります。
今回、この記事のキモこそコレです。
もの凄く簡単に言うと、『 脚が強くなる 』ということ。

もの凄く簡単に言ってくれればそれでヨシ。という人は次のの部分まで読み飛ばしてください。

もの凄く簡単にではなく、その中身を知りたい人はこのままどうぞ。
ただし、もの凄く長いです。


さて、非ランナーとランナーの違いは本当にたくさんありますが、非ランナーからランナーになって1番最初に変わるモノ、なんでしょうか。

体重?
水分貯蔵量?
肺活量?
お肌の張り?
友達が減る?
ご近所から怪訝な目で見られる?

いやいや、そんな時間がかかることではなく、ホンの2〜3回走れば出来上がってしまうモノがあります。

非ランナーは(歩行時も含め)着地の瞬間(正確には着地の一瞬あと)、膝などの関節を守るためと身体の沈み込みを抑えるために脚筋が収縮します。

ところが、テキトーに2〜3回も走ればランナーとしてこの収縮に劇的な変化が現れます。
ランナーになると、これまで着地の瞬間(正確には着地の一瞬あと)だった脚筋の収縮が、着地の直前(個人差ありますが0.01秒前、路面の1cmほど上)に脚筋が収縮するようになります。

これを読んでいるヒトの99%はランナーでしょうから、今すぐ走ってみてください。

さぁ早く!モモの付け根外側に手のひらを添えて、はい走ってみて。

ほら!路面の1cm手前で着地に備えて筋肉が『 ぎゅっ!! 』っと硬直するでしょ?
それそれ!それです。
(単純ですよ。モノが飛んできたときに咄嗟に目を閉じる『反射』と同じね)

で、残り1%の非ランナーのヒト、今日から走ってください。
3回走るとそうなります。そしてご近所から怪訝な目で見られ、夜道を走ると前から歩いてきたお嬢さんがUターンしてあなたより速くダッシュして闇に消えます。
すごい進化ですね。

なんでこんなコトを知ってるかって?
走っていて不思議に思ったんですよね。
皆さんは思いませんでしたか?
よそ見をしていてうっかり路面を見ずに着地したとき、たまたま想定より1cmほど路面が高くて『お〜っ!』っと思わぬ衝撃が膝や腰に走ったりするじゃないですか。

「これ、もしかして着地に備えて事前に収縮してないか?」と。

で、トレッドミルと筋電図をセットして非ランナーとランナーに走ってもらったら  宍戸錠  案の定、仮説がいとも簡単にビンゴしたという訳です。


はい、戻ります。
つまり何気なく走っているとき、見るとはなしに見ている路面の状況を情報として脳が計算し、着地タイミングをはじき出します。
コンマ何秒以下のタイミングを、フルだったら約4万回前後も正確にはじき出して脚筋に伝達していたんですね。

ところが・・・、
市街地 の 歩道 を使って ロング を走ると…..
夜で路面が見えにくかったり、歩道ですから路面の凹凸を認識出来なかったり、ロングだと目その他の疲労などが輪をかけ、その脳の計算に誤差を頻繁に発生させます。

つまり、着地収縮が度々行われず、着地になったり、着地のかなり前になったりと身体にとっては微妙なダメージが繰り返しかかるのです。

東京駅から15号線を横浜まで走ると約30km。
でも夜間走でこの区間を走ったコトのあるヒトは超納得でしょうけど、とても30kmとは思えないようなダメージを感じますよね?
それこそが上で書いた微妙なダメージの蓄積による、通常の30km走とは別次元のダメージの元だったのですね。

さて、図らずしてランナーになることで脳が高性能に身体を司ることを書いた訳ですが、もうひとつ、ランナーになって数回走ることで、その優れた脳の調整能力が身に付きます。

ここからは夜、ロングを走るメリットとはそれますので、不要なヒトはココからの黄色い文章はすっ飛ばしてください。

ビデオカメラ、最近は手ぶれ補正機能が付いています。
脳も同じ働きをします。

非ランナーのヒトが走ると、信号機に付いている【地獄の3丁目】という地名看板や橋に差し掛かると目にする【三途の川】などの看板の文字はブレてなかなか読むことは出来ません。
一歩一歩目の位置が20cm前後も上下する訳ですから、目が静止した状態で看板が毎秒20cm前後も上下しているのと同じコトが発生している訳ですからそりゃ、読みにくいのは当たり前。

ところがランナーの皆さんはどうでしょう。
【横浜 30km】とか
【友達失くすまで3000km】とか
【世捨て人まで3万km】とかの、
あの青い看板を普通に走りながら読むことが出来ますよね。

それもまた、目から入った情報を脳が計算してブレを補正して認識する能力です。
イチローさんがどこかで言っていましたが、外野手が走りながらボールを正確にキャッチ出来るのは、本来は目の上下動の分だけジグザグに波打って飛んでくるように見えるボールの軌道を脳が補正し、ブレを解消しているから、だそうです。

「うっそだぁ!」と思ったそこのあなた、手ぶれ防止機能をオフにしたビデオカメラをアタマしっかり固定し、キロ4半で市街地を走って前方を撮影してください。
どうなりますか?
「重たい」
はい!正解!

いやいや、そうじゃなくて。。。
そのようにして撮影した映像を再生して【友達失くすまで3000km】の看板を簡単に読むことができますか?

つまりそういうことです。

戻ります。

例えば。。。ホノルルマラソンに出たランナーの多くが経験する、

「初めの5km、絶対長いよね?」

というあれ、あれも同じですね。午前5時のスタートは真っ暗。
ヒトもいっぱいいて路面も非常に見えにくい。
設定よりも初めの5kmが1分近くも遅かったり、設定通りに走ったら思わぬダメージを感じた、というあれも同じです。

これに雨が加わるとさらに路面が「グレー」から「黒」になり、いっそう見にくくなってペースに影響するのです。

さて、今度こそ戻ります。

市街地の歩道を走る、というのもキモです。
ここでは信号によるストップ&ゴーが頻繁に起こります。
予測の出来るブレーキングならまだしも、時速10km(キロ6)走行からわずか10mで急にストップするということは「後ろ向き走」に使う筋肉を使う必要があります。
こんな筋肉は普通のRUNやレースではまず使いませんから疲弊も早いのですね。

メカニズムを説明します。
真っすぐダッシュしてきて真上に1mジャンプすることを想像してください。
「真上にジャンプ」ですから「真上にジャンプ」してみてください。
ところが真上どころか、まんま走り幅跳びの軌道になりませんか?
もし、ダッシュしてきて真上に1mジャンプするなら踏切時に後ろにジャンプしなければなりません。

ほら、テレビでやってるマッスルランキングのモンスターボックス(跳び箱のお化け)、あれこそが、ダッシュしてきてロイター板を利用して身体を後ろに跳ばす動き、です。

後ろに跳んでいるのになぜ後ろに跳ばないのか。。。
ダッシュしてきているからです。
ダッシュのスピードと後ろに跳ぶチカラを足して2で割って、あのように真上に身体を浮かせることが出来るのです。
と池谷くんが言っていたかどうかは知りませんが。。。

と、ここまで書いてきてなんですが、皆さんも読み疲れたことでしょうし、力学的な図なんかを多用してみようと思ったのですが、面倒なのではしょります。


トドメ………..じゃなくて ムスビ です。
レースでは大きな筋肉が動員されて展開されます。
が、徐々に蓄積するダメージによりレースが進むほど、大きな筋肉本来の働きが出来なくなってきます。
そこで、その大きな筋肉を補うためとペースを維持するために動員されるのが、この記事に書いた 市街地 の 歩道 を使って ロング を走る ことによるダメージを受け、結果それで鍛えられた筋肉たちです。


この脚こそがレースを走り切る『強い脚』なのですね。

でもでも、夜とは言えこの時期ホントーに暑いですからしっかり給水をしましょうね。

※補足
決して夜を徹して朝まで走ることをオススメしている訳ではありません。
いわゆるオールすると睡眠不足や時差ぼけによって、体調が通常の状態に戻るまで、
普通に2〜3日かかります。
なので夜間走はそれなりに「リスクあり」です。
理想はやはり日付が変わるまでにRUNを終わらせることかもしれません。
ま、たまには楽しいからアリですけどね。




1816km走ってみました

おととい、東京から那覇まで1816kmを走ってみました。

普段のジョグは5'30"/km程度なのですが、そのペースで走ったら166時間かかってしまうのでペースは速め。

00'05"/kmペースで押してみました。



コースは最短距離。


暑かったので、高度10000メートルほどのコースを選んだのですが、逆に氷点下25℃と北極並みの気温でした。



1回のRUNで半年分の距離が稼げるこのトレーニング、皆さんも試してみてはいかがでしょうか。

ただし、途中コンビニや自販機はありません。


目標とは。。。



昨日、お会いしたある方のお悩み・・・、
走り出して1年ほどでフルを完走、そして3年目(?)にあたる今年の1月、なんと100kmに挑戦。
しっかり完走。

ここまではない話ではないですよね。
充実もしていたことでしょうし、羨ましいほどに順調。。。

ところが・・・、その後まったく走る気が起きず。
つまりはバーンナウト状態。
これがお悩み。
気持ちがよく解る人も多いのではないでしょうか。

これ、けっこうよくあることだと思います。


ということで本題です。

ランナー、
より速く、より長く、走れるようになりたいもの。
その想いが高じると、
過去の自分より遅いことが許せなくなる。
楽しく走れていた頃と比べてワクワクもドキドキもなくなり、走ることが義務になる。
そんな自分を許すことが出来なくなる。
だから目標をムリヤリ探し、作る。
そして頑張る。

でも気持ちは空回り。
バーンナウトしてるから、そりゃそう。

で、気付けば陥ってはならない領域に。。。
ライバルの快走を羨む。
そして置き去りにされたような気になる。
やがてウェブに上がるリザルトからライバルの名前を探し、凡走を願うようになる。

中高生スポーツなら「負けて悔しくないのか!」が教育になる。
(とは個人的には思ってないけど。だって人生のあらゆる局面でヒトは負けるのだから)。

けれども私たちは中高生ではなくオトナ。。。
「負けて悔しい」想いを強くしたり、「次こそ勝つ」と誓うことが果たしてオトナになっている今、正常なことなのか。。。

もちろん意見は分かれるところだと思う。


ここでこの問題にある条件をつけてみる。
「ランニングは趣味」という条件。
「仕事」でも「闘い」でもなく「趣味」。

この条件をつけたとしたら。。。
趣味ってなに?
趣味は人生をより鮮やかに彩るためのもの。
苦しんだり追い込まれたり、ましてや趣味の日、起きた時から苦痛に思ったり、そして落ち込んだり。
そんなことはあってはならないのです。

ほら、この条件をつけると答は出ているでしょう。

このBlogを読んでいる(数人を除く)ほぼすべてのランナーにとってランニングは趣味、でしょう。


目標は追われるものではなく、追うもの。
ライバルの、仲間の快走を願えて、喜べてこそ趣味。
マラソン、敗者のないスポーツだと私は思うのです。


皆さん、テキトーに行きましょうよ。
走りたくなるまでは走らなくってよし。
決めたことを妥協してもよし。
テキトーに言い訳作って取り繕ったってよし。
もちろん卒業も、アリ!

だって、趣味なんだから。








毎年恒例


8月のアタマ。
サロマ湖が終わり、Badwaterが終わり、奥武蔵も富士登山も終わり、夏。

club MY☆STARの夏は9月最終週のスパルタスロンまでが、夏。

今週末からスパルタスロンに向かうメンバー達は毎週、東京〜小田原の夜間走。

そんなタイミングの8月1週の恒例行事。
皇居前のビアガーデンで……………….

飲み会 兼 飲み会。

70人?どっさり集まりました。
品行方正なオトナの落ち着いた集まり(のハズ)です。


みんな灼けてる(笑)。


岩本はこれから那覇に飛び、週末は大阪〜名古屋〜東京。
もちろん公共交通機関は使わず、みずからの脚で移動!

しましぇん。。。