昨日、とある方との会話の中心となった話題です。
ということで、
この足首捻挫のお話、ランニングのパフォーマンスアップにも繋がると思うので取り上げてみました。
足首の関節は非常に複雑なので、出来るだけシンプルにお伝えします。
まずはこちら↑をごらんください。
足首の捻挫は↑で言うところの関節間の距離に対して筋肉(靭帯含む)を強制的に長くした状態だと言えます。
完治しても長くなってしまった靭帯は短く戻ることは(ほぼ)ありません。
最近よく書きますが、カラダは筋肉の「伸ばし過ぎ」や関節の「曲げ過ぎ」という危機を察知すると意思ではなく反射で収縮します。
昨日の記事と少しかぶりますが、足首が硬いとラクに走れるのは足首の過屈曲という危機を防ぐために反射収縮し、地面を押すからです。
これと同じように、捻挫完治後、靭帯が伸びてしまった足首関節はこの「過屈曲」に対する危機を察知するのが遅れます。
ひねり度が過ぎて体重がより乗っかった状態になってやっと危機を察知します。
「あっ!」と思って踏ん張った時にはすでに間に合わず、もう一度捻挫してしまうという流れです。
解りやすくいうと、捻挫のひねり方向に対しても足首が硬ければ、ちょっとひねりが入った段階、つまりより早い段階で危機を察知し反射収縮によって「踏ん張る」ことができ、コトなきを得られる訳です。
(これは2人1組の前屈柔軟体操で、背中を押してきたパートナーの手を反射収縮によって押し返す反応と同じメカニズムです→足首捻挫でいうと腰が足首、パートナーの手が地面にあたります)
この手のことは「それでもアナタは下半身のストレッチまだやるおつもり?」的に新著でも書いたのですが、やはりというか案の定「そんなこと書いて大丈夫?」とご心配(お叱り?お怒り?)の声が届きました。
ただ、今回いつもと違ったのは、新著発売5日後にNHKの「ためしてガッテン」が放送され一気に風向きが変わったこと。
(ありがとうNHK!)
ためしてガッテンのテーマは「ストレッチ」。
最新の研究によると「ストレッチしてもケガの予防にはならない」ということが明らかになりました(以下略)。
とのこと。
番組では、ケガ予防のために始めたストレッチでカラダを柔らかくしたがために、逆に腰痛や捻挫をしやすくなったAさんの例が紹介されていました。
番組HPの
ココに詳しく出ていますので読んでみてください。
さらに番組は、
バスケットボール選手に、入念にストレッチしてもらったあとにジャンプ力を計測したところ、全員が大幅にダウン。。。
と続きます。
これも書いたのですが、静的ストレッチによって逆にパフォーマンスダウンに繋がるということでした。
このあたりを、より詳しくRUNに特化してフォーカスした解説を
新著に書いてますので気になる方はぜひ立ち読みを。。。
そうそう、バスケのジャンプ力と関連するのですが、新著のストレッチのところで田臥選手のエピソードを書いたのですが、これも反響大きかったです。
先週金曜日にためしてガッテンの番組関係者の方とお話ししたのですが、5、6ヶ月かけてちゃんとエビデンスをとって番組作りをされているようですね。
話は戻って、足首の捻挫です。
仮説の域ですが、「あぐら」よくないと思います。
あぐらってよく考えると、足首のひねり度アップのためには最強の静的ストレッチだと思うんですよね。
実は岩本、右足だけ捻挫グセがあります。
あぐらを組むとき、右足を下にしているんですね。
下にした方の足首の方がひねり度は増しますよね、姿勢的に。
よし気をつけよう。
あと・・・、首を寝違えたことあります?
あれって究極の静的ストレッチですよね。
痛みを感じない程度の強度でじっくりと長時間伸ばし続ける。。。
それだけゆっくり伸ばしたら可動域を越えても危機を察知する痛みが起こらない。
よって危険回避の反射収縮も起こらない。
結果、翌日大変なことになってません?
あ、今日の記事長いですか?
じっくり痛みなく伸ばされ続ける静的ストレッチみたい?
つまりこの記事も害?かな(笑)。