On クラウドサーファーにニューモデルが誕生したお話はコチラの記事でしました。
(こんな↑シューズです)
まず最初に・・・。
基本、岩本はジョグもロングもレースもレースモデルであるクラウドレーサーです。
なのでクラウドサーファーは岩本的には「厚底シューズ」のカテゴリーに入るわけです。
メーカー的にはフツーにレースで履くためのシューズでもある、というコンセプトで作っています。
履いて走りました。
技術的な進化についてはメーカーさんのサイト↖に譲るとして、率直な感想。。。
厚底シューズで走ると「色んな情報がスポイルされてしまう」ような感じになることありません?
路面の状況や、自分の脚が地面にぶつかって戻ってくる情報、というなんかもの凄く感覚的な表現になってしまうんですが、サーファーで走ってみて、まずその弱点がない、と感じました。
「厚底」って様々なメリットはあると思うのですが、こういう「色んな情報がスポイルされてしまう」ところがなんかシックリこなかったんですね、今まで。
服を来たままお風呂に浸かる、って言ったら相当オーバーな表現かもですが、なんかそんな感じ。
このシューズはそれがないです。
ダイレクト感がすごくいい。
あと、クラウドレーサーと同じようにやっぱり「前に押し出される(進む)」感覚がすごく心地いいです。レーサー同様、着地の瞬間にちょっとだけ沈んで着地の突き上げを吸収したあとは、意味なくダラダラと沈み込まず、キチッと路面をキャッチ&キープする、→ あとは地面からのエネルギーを吸収して殺さないずに、前への推進力につなけるぞ、と感じました。
あ〜・・・どんどんカンカクテキになってくる(笑)。
でも走るのってリクツではなくカンカクなので、解るヒトは解ってください。
と、以上感覚的なコトですが、その他ちょっと理屈的(技術面)なことを。。。
ズバリ、着地時にムダなブレーキをかけずに済む効率的なカカトをしています。
全体のフォルムは↓こうね。
この↗カカトの部分を見てみて。
↓ ↓ ↓
赤いラインが垂直に近いんですね。
薄底シューズならカカトが後ろに出ててもそれほど問題ないのですが、厚底だと着地の瞬間に早く接地してブレーキをかけてしまいます。
(この、「足よりもかなり早く着地」してしまうことが脚を守ろうとして起こるはずの「反射収縮」が一瞬だけ間に合わないわけです。なぜ「反射収縮」が起こるかというと、繰り返される着地で関節や筋肉を守るためです。結果「反射収縮」が遅れるということはより早い段階で脚が終わってしまうことにつながるのです。 ←けっこう大事。だって、例えば格闘家がお腹を殴られるとき、反射収縮が遅れたらものすごいダメージを被るでしょ?それと同じです)
ちょっと解りにくいですかね。
足が降りてきていよいよ着地、となったとき地面から30cmくらい上だとつま先は上を向き、カカトが地面を向いてますよね?
その足がどんどん地面に降りてくると地面に平行になるように降りてきます。
ここも想像してみてください。
といっても難しいですよね(笑)。
時計の針で説明します。
この短い針の角度が地面から30cmにあってこれから着地する足だと思って下さい。
それがその後↓こんなふうに降りてきて・・・、
9時30分の画像、これしかなかった(笑)。
そして着地はというと。。。
地面と平行になります。
時計と違って実際には足ですから真っすぐ真っ平らに着地とはならないのですが、
ここで大事なことひとつ!!
厚底シューズは「9時の短い針」よりも「9時30分の短い針」に近い形で着地を迎えます。
なぜって、地面から遠いところで「足」ではなく「シューズ」が着地するからです。
しかもシューズってつま先よりカカトの方が厚いから、余計に厚底シューズだとカカト着地がはげしくなるのです。
で、話戻しましょう。
なので、厚底シューズの場合、
こういう↓ソールのカカト部が「出っ歯」なシューズたちよりも・・・、
とか
こういう↓垂直に近い方が理想的なわけです。
出っ歯なシューズはメーカーの国籍よりも「どこの国」の人が設計したか、で個性が出ます。
基本国内メーカーでも某国の方が設計すると出っ歯になりやすいです(余談)。
(カカトソール出っ歯シューズによる着地は膝痛にも悪影響ですよね。地面から遠い分ヒネリ、ネジレが大きくなりますから)
ま、長くなりましたがそんワケでリクツ編1の長所です。
さて、もう一回、クラウドサーファーのソールを見てみましょう。
ほら、↑ここしっかりえぐれてます。
上の方で画像を出したシューズと較べてみて下さい。
ここに出っ歯がなければここで着地のしようがないですからね。
あっっっっっっぱれ!
あともう1個リクツ編。。。
この記事でクラウドレーサーをカスタマイズしたことをお知らせし、スイス本社からもオフィシャルカスタマイズとして認めていただいた(ホントか?)穴の追加。。。
この提案で、Onジャパンのスタッフはおろか、多くのクラウドレーサーユーザーのレーサー穴あけムーブメントが勃発(大袈裟w)したわけです。
これ↓ね。
格段にフィット感がアップします。。。
なんとニュークラウドサーファー、岩本のカスタマイズを盗用したかどうかは、まぁお世話になってるし目をつぶるとして・・・(笑)。
ちゃんと追加されています。
(Onの皆さん、まさかアナタ達の手作業?じゃないよねw)
ということで、色々進化したクラウドサーファー、ぜひ店頭でお試しください。
最後に。。。
アナログ時計の画像って、メーカーサイトもカタログも、そのほとんどが10時10分を指してるんですね。
http://blog-nob.jugem.jp/?eid=1538